会社経営の知識 5
調達された資本が、営業活動をするうえで必要な「物」として会社の財産を形造っています。
この「物」も会計の立場からみますと、その形によっては非常に違った性質をもっていることがわかります。
本来、物はいずれは資本として回収されて、投下した「物」よりも大きな資本になって返ってこなければなりません。
しかし、このような資本として回収されるスピード、回収の早さによって非常に異なった性格が与えられています。
まず土地とか建物、店舗、機械設備などという「物」は「金」として回収することが非常に困難で、転売するか廃棄処分にするまで会社について回ります。
固定してしまって容易に金として回収されませんから、これを固定資産とよんで、資本を寝かせている状態とみなします。
ですから、固定資産は、できるだけ自己資本、やむをえないときでも、長期借入金を加えた長期資本で取得しなければなりません。
これに対して、手持現金、預金、受取手形、売掛金、短期の債権、商品(製品)、半製品、仕掛品などは、まもなく売れたり現金となって回収される性質をもっていますから、これは支払手形、買掛金、あるいは短期借入金といった短期資本(流動負債)で調達してもいいのです。