北海道の十勝平原
この間、札幌旅行だけのつもりで北海道を訪れたのですが、友人のすすめで十勝平原に行ってみました。
十勝平原は真平らなように見えていますが、歩いてみると必ずしもそうではありません。
この地帯の特徴である河岸段丘が、大地を形成した地質の歴史を各所に露出しています。
それはオホーツク海岸や根釧原野などに見る、ゆるやかな大地の、波状のうねりというような生やさしいものではありません。
ドシンと一段低く落ち込んだところと、段丘の上に取り残されたところとが、上か下か、右か左かはっきり決断を表現している地形なのです。
そしてここから見る日高の連峰は四季を通じて美しいのです。
日高山脈といいますが、この山脈は日高側にはあまり姿を現わさず、十勝野に向ってその全貌を明らかにしています。
したがって日高の山々を目差す人々は、十勝側の民家や造材飯場を足がかりにして山に向うのだそうです。
新緑の上に光る雪の峰は物語めくものを見る人々に与え赤錆びた秋と新雪に浄められた彼方に立つそれは、人生のきびしさを額に感じさせます。